あっという間に1年が過ぎ、2025年になりました。
2024年は、まだ好景気とは言い難いとは思いますが、コロナ明けの2022年、2023年と異なり、
確実に回復に進んでいることを感じる1年となりました。
また、日系企業様の進出相談数はほぼ200%増、設立+2025年の設立の準備に動かれた企業様が増えました。
今までは、人件費が安いということで注目が続いてきたベトナムですが、市場としての伸びしろに注目が移っています。
まだ現地に少ない商品やサービスも探せばあると思いますし、それだけでチャンスは多いのですが、
もう1つのチャンスとしては、コロナが始まってからベトナム事業に注力できなくなっている企業が増え、
日系企業も駐在員を減らさなくてはならなくなりましたが、それがまだ戻りきっていないことです。
コロナ明けに新規進出しベトナム事業に注力し、伸びている企業様もあります。
2024年に大きく動いたものの1つに不動産賃料があります。
コロナ禍で下がった不動産賃料は、2022年、2023年の回復はまだ穏やかでしたが、
2024年は大きく変わった年になります。
先に大きく動いたのは店舗用の不動産賃料です。
2024年の都心部では、賃料急高騰が起こり、
好立地でも高すぎて決まらないという物件もでてきました。
店舗用の不動産賃料の上昇の波及は強くなっており、
中心地1区以外でも賃料上昇幅が大きくなっています。
都心部に近い割に割安だったビンタン区の賃料も大きく上昇しています。
店舗物件を借りて商売を行う企業様は、それでも都心部の展開に拘るか、
少しでも抑えるために郊外に展開するかに悩まれる状況です。
オフィス物件も引き続き都心部は上昇しています。
新規で供給された1区のオフィスの賃料は、70USD/㎡を超えるものも珍しくなくなっており、
すでに都心部のオフィスは全般的にコロナ前よりも高くなっております。
また、2023年と比べ数%の上昇が確認できる物件も増えております。
一方で、3区郊外などはまだコロナ前同様の賃料の物件もあり、波及は店舗物件よりも限定されています。
住居物件の賃料の上昇は比べればまだ穏やかですが、2024年末でほぼ2019年水準にほぼ戻りました。
2022年にご契約された方は、2019年よりも割安に契約できた時期だったため、
2024年時の再契約の際に20%以上賃料が上がったという方もおりました。
ホーチミンの発展状況というと、郊外と都市部をつなぐ交通整備に力をいれているようで、
バス路線が新たに整備が行われました。
9区のビンホームズグランドパークから1区のビンコムセンターまで無料の電気バス路線も開通し、
将来の車、バイクの台数規制など交通渋滞対策を目指しているような感じを受けました。
また、2024年12月22日に待望のメトロ1号線が開通したことは、かかせません。
12年の工期を持って完成したホーチミン初の都市鉄道です。
早速子供と乗りに行きましたが、地下におりると日本と同じようにできておりました。
私は2011年からホーチミンに来ており、完成までずっと工事の状況を気にしてきたこともあり、
しっかりできているのを見て正直感動しました。
路線図の中で、1号線は赤、2号線は紫になります。
2号線もプロジェクトが開始しております。
2030年完成予定とのことです。
2号線は、2区の新都市トゥティエムから1区のベンタイン市場を通り、3区、タンビン区、
タンソンニャット空港近くを抜けて、終点は12区のアンスオンバスターミナル駅というルートです。
全6路線が現段階で計画されており、ベンタイン市場が各線が入るターミナル駅になっています。
1号線だけですぐに全てが変っていくわけではありませんが、
駅前の開発による発展など、間違いなく変化の兆しにはなると思います。
ここ8年位でも大規模な立ち退きを行い10000戸のコンドミニアムを造った
ビンホームズセントラルパークの開発、
軍の倉庫が数年でコンドミニアム街になったゴールデンリバーの開発などを見てきていると、
方針が決まると圧倒的にスピードがあります。
ホーチミンへの進出の際には、SZKベトナムにご相談下さい。